カイロプラクティックのエビデンス【急性および慢性腰痛に対する効果】

カイロプラクティックのエビデンス【急性および慢性腰痛に対する効果】
執筆者
竹谷内啓介
竹谷内啓介

東京カイロプラクティック院長
日本カイロプラクターズ協会会員
RMIT大学健康科学部カイロプラクティック学科卒業。国際カイロプラクティック試験委員会顧問、日本カイロプラクターズ協会(JAC)会長、世界カイロプラクティック連合(WFC)理事を歴任し、現在は日本カイロプラクターズ協会顧問として、国際標準のカイロプラクティック教育や臨床の普及および日本カイロプラクティック科学学会での研究事業に携わる。主な共訳:カイロプラクティックの安全性と教育に関するWHOガイドライン(世界保健機関)、カイロプラクティックテクニック総覧(エンタプライズ)、脊椎のリハビリテーション(エンタプライズ)など。

急性・亜急性・慢性腰痛に対する非侵襲的治療:米国内科学会臨床実践ガイドライン

Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians

【要約】急性または亜急性の腰痛患者の大半は治療の有無にかかわらず時間とともに改善するため、臨床医と患者は非薬物療法として表面温熱療法(中等度のエビデンス)、マッサージ、鍼治療、または脊椎マニピュレーション(低品質のエビデンス)を選択すべきである。薬物療法を希望する場合、臨床医と患者は非ステロイド性抗炎症薬または骨格筋弛緩薬を選択すべきである(中等度のエビデンス)。

慢性腰痛患者に対しては、臨床医と患者は当初、薬物療法以外の治療法を選択すべきである。具体的には、運動療法、多職種リハビリテーション、鍼治療、マインドフルネスに基づくストレス軽減法(中等度のエビデンス)、太極拳、ヨガ、運動制御訓練、漸進的筋弛緩法、筋電図バイオフィードバック、低出力レーザー療法、オペラント療法、認知行動療法、または脊椎マニピュレーション(低品質のエビデンス)が挙げられる。

急性腰痛に対する脊椎マニピュレーション療法の臨床的効果と有害事象との関連性 系統的レビューとメタ分析

Association of Spinal Manipulative Therapy With Clinical Benefit and Harm for Acute Low Back Pain Systematic Review and Meta-analysis

【要約】脊椎マニピュレーション療法は、最大6週間の痛みの軽減と機能改善にわずかな効果を示したが、一過性の軽度の筋骨格系有害事象が認められた。

米国医師会雑誌(JAMA)患者のページ 腰痛

JAMA Patient Page Low Back Pain

【要約】腰痛には多くの治療法がある。運動療法や理学療法が効果的な場合が多く、カイロプラクティック療法や鍼治療で改善する人もいる。

急性腰痛患者に対する標準医療へのカイロプラクティック手技療法の追加 実用的な無作為化比較有効性研究の結果

Adding Chiropractic Manipulative Therapy to Standard Medical Care for Patients With Acute Low Back Pain Results of a Pragmatic Randomized Comparative Effectiveness Study

【要約】18歳から35歳の急性腰痛を有する男女において、標準的な医療ケアのみと比較した場合、カイロプラクティック手技療法を標準的な医療ケアと併用することで、痛みの軽減と身体機能の改善に著しい効果が認められる。

腰痛を有する米国軍人における通常医療&カイロプラクティック治療と通常医療単独の疼痛・機能障害への効果 比較有効性臨床試験

Effect of Usual Medical Care Plus Chiropractic Care vs Usual Medical Care Alone on Pain and Disability Among US Service Members With Low Back Pain A Comparative Effectiveness Clinical Trial

【要約】臨床試験の結果、腰痛に対する通常の医療ケアにカイロプラクティック治療を併用した場合、医療ケア単独よりも痛みの軽減効果が高く、身体機能障害の改善度も大きいことが示された。現役軍人750名を対象とした本研究は、通常の医療ケアとカイロプラクティック治療を比較した有効性試験としては過去最大規模のものの一つである。

急性および亜急性の腰痛に対する脊椎マニピュレーション法と通常医療の比較 無作為化臨床試験

Comparison of Spinal Manipulation Methods and Usual Medical Care for Acute and Subacute Low Back Pain A Randomized Clinical Trial

【要約】手技的スラストマニピュレーション(押圧操作)は、通常の医療ケアと比較して、自己申告による障害と痛みの短期的な軽減効果が高い。手技的推圧操作群の94%が痛みの30%以上の軽減を達成したのに対し、通常の医療ケア群では69%であった。

職業性腰部損傷後の腰椎手術を予測する早期指標 ワシントン州労働者を対象とした前向き研究の結果

Early Predictors of Lumbar Spine Surgery After Occupational Back Injury Results From a Prospective Study of Workers in Washington State

【要約】手術の可能性が低かったのは~最初にカイロプラクターを受診した患者であった。背部損傷を負った労働者のうち、最初に外科医を受診した者の42.7%が手術を受けたのに対し、カイロプラクターを受診した者はわずか1.5%であった。