カイロプラクティックの専門書

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竹谷内啓介東京カイロプラクティック院長
日本カイロプラクターズ協会会員
RMIT大学健康科学部カイロプラクティック学科卒業。国際カイロプラクティック試験委員会顧問、日本カイロプラクターズ協会(JAC)会長、世界カイロプラクティック連合(WFC)理事を歴任し、現在は日本カイロプラクターズ協会顧問として、国際標準のカイロプラクティック教育や臨床の普及および日本カイロプラクティック科学学会での研究事業に携わる。主な共訳:カイロプラクティックの安全性と教育に関するWHOガイドライン(世界保健機関)、カイロプラクティックテクニック総覧(エンタプライズ)、脊椎のリハビリテーション(エンタプライズ)など。
カイロプラクティックには多くの専門書があります。米国で誕生した学問であるため、これまでに出版された書籍の多くは米国のカイロプラクティック専門の教育者や研究者によって執筆されてきました。しかし近年では、米国以外にもカナダ(北米)、ヨーロッパ、オセアニアなどで研究が盛んに行われており、各国からカイロプラクティックに関する専門書が出版されています。
世界的に著名な書籍としては、『カイロプラクティック総覧』や『カイロプラクティック・テクニック総覧』があります。また、日本においても、医学部関係者により出版された『補完・代替医療カイロプラクティック』、日本のカイロプラクティック臨床家が医療従事者向けに執筆した『健康はハーモニー―患者目線のカイロプラクティック』、さらに一般向けの啓蒙書として『整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック』などが刊行されています。
カイロプラクティック総覧(Principles and Practice of Chiropractic)
出版社:エンタプライズ 著者:S.Haldeman 翻訳:本間三郎, 竹谷内宏明


『カイロプラクティック総覧』(原題:Principles and Practice of Chiropractic)は、カイロプラクティックの専門分野において重要な書籍の一つであり、これまでに第3版まで出版されています。本書は、歴史的・社会的側面から臨床および研究に至るまで、カイロプラクティックに関する幅広い科学的知見を体系的にまとめた集大成といえるものです。大学におけるカイロプラクティック学生の教科書として、また医療従事者の参考書として編集された本書は、カイロプラクティックの理論・哲学・原理に加え、伝統的手法から最新の手法、さらに臨床検査および特定疾患のマネジメントまでを網羅しています。
カイロプラクティックテクニック総覧(Chiropractic Technique)
出版社:エンタプライズ 著者:D.Peterson, T.Bergmann 翻訳:竹谷内宏明, 大谷素明, 伊藤彰洋, 原田義也, 竹谷内啓介


『カイロプラクティックテクニック総覧』(原題:Chiropractic Technique)は、カイロプラクティック手技療法の各種テクニックを体系的に解説した教本です。第3版では、調整手技の具体的な手順をわかりやすく示すとともに、それぞれの手技に関する根拠(エビデンス)を提示しています。本書は、トーマス・F・バーグマンおよびデイビッド・H・ピーターソンの両氏によって執筆され、最新の研究成果と手技療法の有効性に関する知見に基づいて構成されています。特定の調整法を評価・選択・適用する際に必要となる基本原則についても明確に解説しています。さらに、カイロプラクティックの歴史的背景の概説に加え、脊椎・骨盤・四肢関節の評価および調整法を詳細に説明し、操作手順を確認できる動画付きウェブサイトも提供されています。
補完・代替医療カイロプラクティック
出版社:金芳堂 著者:菊地臣一, 大谷晃司, 五十嵐環

医療従事者は、関与している専門領域に限らず、補完医療の概念についても正しく理解し、偏見なく把握する姿勢が求められています。本書は、徒手療法の代表例であるカイロプラクティックの全体像を理解し、患者へ適切に説明・指導できる力を養うことを目的としています。第一線のカイロプラクティック指導者による解説と、整形外科医による客観的評価を記述する形式をとり、双方の視点から多角的に検討しています。筋骨格系の疼痛を扱う幅広い医療従事者にとって有益な一冊です。
健康はハーモニー 患者目線のカイロプラクティック
出版社:たにぐち書店 著者:竹谷内伸佳

神経系と筋骨格系の調和(ハーモニー)という視点から、カイロプラクティックを患者目線で哲学する一冊です。日本ではカイロプラクティックに関する法的整備がなされていないため、玉石混淆の状態にあり、良くも悪くも多様な認識が混在しているのが現状です。本書は、そうした状況の中でカイロプラクティックの正しい概念を伝え、「自分の健康は自分で守る」という健康の本質に迫り、日常生活の中で実践するための手引書となっています。
整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック
出版社:五月書房 著者:竹谷内宏明

世界各国で認知が広がっているカイロプラクティックの治療法について、整形外科医でありカイロプラクターでもある著者が、自身の整形外科学会での報告経験をもとに解説しています。本書では、カイロプラクティックにおける腰痛の理論と治療技術が、先進諸国において着実に浸透している現状について述べています。
カイロプラクチックの理論・応用・実技
出版社:科学新聞社 著者:ジョセフ・ジェンシー 監修:藤井尚治

昭和44年(1969年)に出版された本書は、米国ナショナル・カイロプラクティック大学(National College of Chiropractic)学長ジョセフ・ジェンシー氏の専門書を翻訳したもので、日本で初めて刊行されたカイロプラクティックの専門書です。当時、同大学で教本として使用されていた本書では、カイロプラクティック原理や神経学、神経支配、サブラクセーションの実体を解析しながら、ディバーシファイド・テクニックについて学術的に解説しています。





